こんにちは。ダオです。
古いですが『タイは若いうちに行け』という有名なキャッチコピーがあります。あなたタイという国についてどのようなイメージを持っているでしょうか?トムヤムクン、ムエイタイ、プーケット島、ちょっと変わってニューハーフ等々…たくさんの特徴がありますが、意外と知られていません。
一方でタイが熱狂的に好きになり、駐在者が帰任する際に会社を辞めて住み続けることになったケースも数多くある程タイは居心地の良い国です。
約9年間をタイの首都バンコクに住んでいた私が、第二の故郷であるタイの魅力についてお伝えしたいと思います。
もくじ
まずはタイについて知ろう
タイってどんな国?
タイの概略(面積、人口、気候)
国名 タイ王国
首都 バンコク(タイ語での正式名称は非常に長いのですが、クルンテープと呼ばれています)
面積 51万4千平方キロメートル(日本の1.4倍)、ゾウの顔のような形をした、南北に伸びた国土です
人口 約6900万人(うちタイ族85%、中華系10%等)
気候 タイは熱帯に位置し、年間を通して最高気温が30度超、最高気温は20~25度程度です。
タイの経済状況
ASEAN各国のなかでは シンガポール、マレーシアに続く3番目の規模を誇り、 一人あたりのGDPが約5千900ドルです。実質GDP成長率は3.9%前後と堅調に成長を続けております。
総人口の約20%が首都圏に集中しており、バンコク中心部に行くと超高層ビルやマンションが立ち並んでおり、日本の地方都市よりも栄えています。
物価
タイの通貨であるバーツは100円あたり約35バーツ程度です。大学の文系新卒で1万2千バーツ程度と人件費はまだ安いですが、実は最低賃金は300バーツ(1050円)と東京の最低賃金を上回ります。
食費も屋台やタイの食堂で食べることに抵抗がなければ一食200円程度で済ませることも可能ですが、日本食レストランに行くと大体日本の3倍近く払うことになります。
また、タイは多くの自動車関連の工場がありますが、現地生産している日産マーチでおおよそ65万バーツ程(約210万円)するので、決して安くはありません。
一般的にタイの物価は安いと認知されていますが、「意外とそうでもない部分もある」というのが私の感想です。
タイがサイコーな理由
食べ物編
1. タイ料理がに美味しい!
トムヤムクン、パッタイ、ガパオライス、ガイヤーンetc…最近日本でもタイ料理レストランが増えているため、あなたにも聞き覚えのある料理名があるかもしれません。タイ料理は激辛なイメージがありますが「甘い・辛い・酸っぱい」が混ざりあい、それぞれが主張している料理が美味しいとされます。
オススメのタイ料理
トムヤムクン
「世界三大スープ」に挙げられるほど有名なタイ料理です。トムヤムがスープ名で、エビ(クン)を入れたものがトムヤムクンと呼ばれます。エビが鶏肉に変わるとトムヤムガイとなります。唐辛子、レモングラス、ショウガ、ハーブ等を入れて煮込んだスープです。(ミルクを入れるケースもあります)
お味は「甘い・辛い・酸っぱい」が混ざりあった王道的な味ですが、タイ側でおもてなしした経験上、大分好き嫌いが分かれるように思います。
グリーンカレー(ゲーンキオワーン)
日本だとタイカレーとも呼ばれる程知名度があり、トムヤムクンよりも有名かもしれません。香辛料やハーブをすり潰したペーストとココナッツミルクで作ったスープにタイのナス(緑色)、鶏肉やエビ等を入れて煮込みます。ココナッツミルクが入っている分甘みがあり、食べやすいです。
ソムタム
青パパイヤを細く削ぎ、ニンニク、唐辛子、ピーナッツ、干しエビ、ココナツシュガー、を専用の臼でつき、ナンプラー(魚醤)、 レモン果汁を混ぜ合わせたものです。カニを入れるソムタムも人気です(冷凍の生カニを入れるためお腹を壊すリスクがあるので自己責任で…)青パパイヤの甘味、レモン果汁の酸味、唐辛子の辛味が混ざり合って絶品です。
この他にも色々と美味しい料理が沢山ありますので、ぜひ試してみてください。
2.日本食も美味しい!
近年タイ人の間でも日本食ブームが起きており、日本料理レストランは件数も多く、料理のレベルも非常に上がっております。いわゆる「エセ日本食レストラン」はほとんどなく吉野家、餃子の王将といった日本のフランチャイズも進出しておりますし、接待用に利用するような会席レストランも進出しています。
日本料理店の数は非常に多いですが、入れ替わりも激しいので、私がタイにいた時によく利用していた居酒屋と、接待で利用した印象的なお店を2軒ずつ紹介します。
オススメの日本料理店
7年前程に日本から進出して、現在20店舗を超える勢いのある居酒屋です。タイ人の知名度もあがり、今では日本人が行かないエリアにも出店しています。店内のディスプレーが関西をデフォルメした超コテコテ感満載です。価格もリーズナブルで、美味しいです。定期的にマグロ解体ショーを行ったりしています。
こちらも約7年前に杉並から進出しており、8店舗を展開する人気の居酒屋です。殆どメニューを変えていませんが、どの料理もリーズナブルで美味しいです。
割烹 花子
上記2点とは異なり、高級日本食料理店です。大通りから一本入った場所にあり、高級感のある外観です。料理も美味しく、大切なお客様との会食にぴったりなお店です。値段もかなりイイ感じなので、個人で訪れたことはありません。
東京都内で個室会席を展開している北大路が4年ほど前に進出しました。まず外観の重厚感に圧倒されます。なんとなく自分が大物政治家に裏金を渡しに来た会社幹部のカバン持ちのような場違いな感じを受けました。料理も素敵でしたが、落ち着かなくて味はよく覚えておりません。かなり気合の入った接待に利用する感じでしょうか。
3. 色々な国の料理が楽しめる!
その他にも非常に多くの国の料理を楽しむことができます。パッと挙げるだけでも13種類が思いつきました。
- 中華料理
- フランス料理
- イタリア料理
- スペイン料理
- ドイツ料理
- スイス料理
- ギリシャ料理
- メキシコ料理
- ブラジル料理
- 韓国料理
- ベトナム料理
- インド料理
- ヒマラヤ料理
- レバノン料理
遊び編
4. ビーチリゾートが充実!
タイはアンダマン海とタイ湾に面しており、とてもきれいな海が多くビーチリゾートが充実しています。いずれもバンコクから飛行機で1時間程度で行くことができますので、タイへ旅行する際はビーチと、バンコクで過ごすプランがオススメです。
オススメのビーチリゾート
プーケットがタイの都市であることを知らない人がいるほど有名なリゾート地です。日中はキレイな海でのんびりと遊び、夜はプーケット市街地に行ってナイトライフを楽しむこともできます。数多くの航空会社がバンコク発プーケット行きのサービスを提供しているので行きやすいです。
バンコクから南西に約200kmにあります。古くからタイ王室の保養地があり、タイ人には人気のビーチです。ナイトライフを楽しみたい方よりものんびり過ごしたい方のほうが向いています。
プーケットよりももう少し静かな場所に行きたい方はクラビがオススメです。なんと言っても映画「ザ・ビーチ(レオナルド・デカプリオ主演)」の撮影地であったピピ島を始めとした美しい島々に行くことができます。
5. ゴルフ天国!
タイ駐在者の休日の楽しみといえばマッサージとゴルフです。また、ゴルフ好きの方はタイへゴルフを楽しみに来る方も多く、空港ではゴルフバッグを持った旅行者を多く目にすることができます。
バンコクから車で一時間程度の場所に沢山のゴルフ場があります。プレー代は8千円程度で、1万円ちょっとを出せばLPGA(女子プロゴルフ)のツアーで利用されているコースでプレーすることも可能です。その他の特徴としてはざっくり以下のような感じです。
- ゴルファー毎にキャディーさんが付いて、ショット以外全てお手伝いしてくれます(贅沢ですが必須です)
- コースによっては傘を持つのみの、ビジュアル重視のキャディーさんもいます
- スループレーで食事はラウンドが終わってからなので早く終わります
- 服装の縛りがユルく、短パン・サンダルでの入場は全然OKです(高級コースは一部例外あり)
- タイでゴルフを始める駐在者は多数いるので、ド下手でも大目に見てくれる(私もはじめてのラウンドは185とヒドいもんでした…)
6. ナイトライフも楽しめる
バンコクは夜がアツいです。日中は観光、ショッピングモール等で買い物し、夕食を満喫した後は街に出て夜のバンコクを楽しんで見てください。
ニューハーフショー
タイといえばニューハーフが有名です。いきなりニューハーフショーと言われるとなんだか後ろめたい感覚を覚えるかもしれませんが、ご安心ください。タイで街を歩いていてもとてもキレイな、ニューハーフの方を目にすることが多いと思いますが、昔から性同一性障害の方に対し寛容な社会で、デパートの化粧品売り場や一般の会社でも男性が女性のように振舞っても、逆に女性が男性のように振舞っても当たり前のこととして受入れられています。(慣れるまでビックリすることもありますが)
そのためタイではニューハーフショーを観光資源の1つとして一般的に公開されており、 一般のタイ人からも「オカマショー」という言葉が聞かれたり 、旅行会社のオプションツアーでもラインナップされている程です。
有名どころとしては、「アジアティック」というナイトマーケットの一角にあり、28年間の歴史を誇る老舗「カリプソ」と並び称される老舗の「マンボー」などがありますが、カリプソの方が周辺施設が充実しており一晩楽しめますのでオススメです。現地ツアー会社の「パンダバス」等から申し込むことができます。
ムエイタイ
ムエイタイ(タイ式キックボクシング)も有名です。「立ち技最強」と言われるムエイタイをスタジアムで観戦することも可能です。ムエイタイスタジアムは「ラチャダムナン」と「ルンピニ」の2ヶ所あります。ラチャダムヌンは地下鉄MRTのホアランポーン駅からタクシーで15分程度の場所にあり、比較的アクセスしやすいです。
私は以前ルンピニの方に行ったことがあるのですが、割と早く飽きてしまったので、これ以上はどこか他のサイトで探してみてください笑
ルーフトップバー
安全基準が異なるため、まず日本ではお目にかかれないスポットです。高層ビルの屋上にバーがあり、バンコクの夜景を一望しながらグラスを傾けてはいかがでしょう?
SKY BAR@LEBUA
BTSのサパーンタクシン駅から徒歩約10分にあるバーです。チャオプラヤ川のそばにあるこのホテルはは映画「ハングオーバー2」のロケ地としても有名です。
Octave Rooftop Lounge & Bar@ Marriott Hotel Sukhumvit
日本人が多く住むスクンビット通りにあるルーフトップバーです。バンコクにある多くのホテルは日本人居住エリアから少々離れていますので、駐在者からすると案内が若干面倒な部分はありますが、ここなら比較的近いので案内をお願いしたら聞いてもらいやすいと思います笑。
住まい編
7. ホテルが安い
タイは日本の1.4倍程の面積ですが、バンコクは広大な平野に位置しているため山がなく、感覚的には活用可能な土地は断然多いです。(厳密に言えば湿地の上にあるので地盤は決して良くないですが)
数多くの世界的なホテルチェーンがバンコクにも進出していますが、国土の狭いシンガポールや香港と比較するとお得感は断然高いです。ホテルにもよりますが、日本と異なり一部屋あたりの金額で表記されているので、感覚的には日本よりも半分以下の価格で泊まれます。
- マンダリン オリエンタル バンコク
- ザ ペニンシュラ バンコク
- バンコク マリオット マーキス クイーンズパーク
- シャングリ・ラ ホテル
- ザ オークラ プレステージ
8. マッサージが安い!
タイ古式マッサージというマッサージ法があり、一子相伝で脈々と継承されている…訳ではなく街のいたるところにマッサージ店があります。立地とお店の豪華さによって料金が変わりますが、安いところで500バーツ(1800円)程度で2時間がっつりマッサージしてもらえます。
身体を揉まれるのが好きでない方はフットマッサージもオススメです。300バーツで1時間位足裏から膝までしっかり揉んでもらえ、観光で歩き疲れた足を癒やしてくれます。
おすすめのマッサージ店でというか割と有名なお店紹介しておきますが、 経験上マッサージ師の技量によるものが大きいので、おすすめを挙げる事は難しいです。もしお気に入りのマッサージ師がいたら、番号の書いてあるバッジを付けているので覚えておき、次回予約をするのが良いでしょう。
お高めのスパ&マッサージのお店です。タイの中心地に8店舗あります。どの店舗も大型ですが、観光客だけでなくタイ人も利用しているので割と混んでいます。
こちはら日本人居住エリアにあることから、ほぼ100%日本人相手のマッサージ店です。ワット・ポーというお寺で学んだマッサージ師が揉んでもらえ、とても人気です。特に土日の午後はゴルフ帰りにマッサージに来る人が多いので、事前に電話予約をすると良いです。(日本語で予約できます)
9. 病院がスゴい!
あなたは「医療ツーリズム」という言葉をご存知でしょうか?高度な医療サービスを受けるために居住国ではないところから移動することで、タイは力を入れています。有名どころとしてはバンコク病院、サミティベート病院、バムルンラード病院は日本語通訳が常駐しており、病院はまるでホテルのようです。
私の家族も何度か入院してお世話になっていますが、基本個室で家族もいっしょに寝ることができます。病院内にレストランがあり、付添人はそこで食事も可能です。10年ほど前はビールも飲めました笑。
ご注意いただきたいのは、病院は薬を出しすぎる傾向にありますので不要な薬ははっきりと伝えることが必要です。理由は個人的見解となりますが、受診する患者はタイ駐在者かその家族で、大抵会社の福利厚生で保険に入っており、自己負担がないことを病院は知っております。そのため沢山の薬を出して稼いで鑄るのかと…
10. タイの人々
タイ人をよく表す言葉が3つあります。
- マイペンライ:気にするな、何でもない
- サバイ:気持ちい、リラックスした状態
- ジャイディー:優しい
「お互いが衝突しないようにマイペンライでかわし、自身も相手もサバイでいる人がジャイディーな人」といった感じです。ある意味臭いものにフタ的な部分はありますが、アグレッシブでなく心地が良い距離感です。多くの人が親日的であることも理由の1つですね。(仕事上ではマイナスに働くこともありますが、それは別の機会に…)
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本よりも経済発展による勢いのある国の空気を感じることは、あなたにとってもよい刺激になることと思います。ぜひ若いうちにタイに行き、色々と感じ取ってください。もちろん若くない人もタイで楽しんでください笑。
まだまだ書き足りないこともありますが、タイは様々な魅力のある国です。あなたなりの楽しみを見つけて、タイを好きになってもらえたら嬉しいです。
タイに行くならポケットwifiのレンタルは必須です
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