こんにちわ、ダオ(@dao_onnut)です。
「せっかく働くなら世界に出ていきたい!」
と、考える方は沢山いると思います。海外で働く方法も沢山ありますが、海外駐在員、現地採用者、海外で起業したビジネスオーナーが主なところかと思います。
私は40代サラリーマンですが、2度(約9年)タイに駐在員として出向を経験しております。物流業という仕事柄、割と広い職種の日本人と接する機会がありました。
海外におけるビジネスで出会う日本人は大別して駐在員と現地採用者の2種類がおります。(私が知り合った日本人のビジネスオーナーは与信の点からビジネスには結びつきませんでした)
今回はこの駐在員と現地採用者の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説したいと思います。
過去に海外駐在員についての記事を書いているのでよろしければこちらもご一読ください。
もくじ
海外駐在員と現地採用者とは
海外駐在員と現地採用者の違い
海外駐在員
海外駐在員は本社(日本)で採用され、そこからの人事異動で海外で派遣されるパターンを意味します。一方で自ら海外で就職するのは現地採用者と呼ばれます。
一般的に駐在員は本国の給料をベースに、プラスアルファとして駐在費用を手にすることができます。会社都合で派遣される側面があるので、住居費の補助や社用車をあてがわれるなどの恩恵を享受することができます。
現地採用者
対して現地採用者は自らの意思でその国を訪れ、職を求めておりますので、駐在員のような給与面での恩恵はあまりありません。現地スタッフにはない日本語でのコミニュケーション能力を期待されるので、通常は一般的な現地スタッフよりも高めの給料を受け取る程度です。
海外駐在員のメリット・デメリット
海外駐在員の場合、会社のオーダーにより出向しているため、本人が必ずしも望んで海外に出てきているわけではありません。そのため会社からは手厚い手当を受けられる一方で、生活に適応できなかったり、ポジションが急に上がって勘違いし、トラブルを起こすといったリスクがあります。
また良くも悪くも任期があるので、「帰りたいのに帰れない」やその逆で「帰りたくないのに帰らなきゃ」というサラリーマンの悲哀がそこにはあります。
メリット
- 日本と駐在国の両方で収入を得ることができる(収入増)
- 良い物件に住むことができる(高級住宅街や広い部屋など)
- 日本よりも高いポジションで働く機会を得る(2-3階級アップ)
- 顧客の担当が将来的に出世する可能性が高く、人脈が広がる
- 「脱日本」により視野が広がる
デメリット
- 非日本語の環境や食生活の違いによるストレス
- 現地スタッフの厳しい目(プレッシャー)
- 本社からの理不尽なオーダー対応
- 帰国すると降格させられた感覚に陥る(2-3階級ダウン)
- 望んでも簡単にはなれない
現地採用者のメリット・デメリット
現地採用者の場合、望んで外国で働きに出てきているため、好きなだけその国で働くことができるので、生活環境としては最高でしょう。一方自らの意志で海外に出てきているので、駐在員ならではの会社から受ける手厚い恩恵は皆無と言ってよいでしょう。
私の場合なぜか現地採用者と勘違いされることが多かったのですが、実際は駐在員だったこと、働いていた会社には現地採用者がいなかったため、客先で知り合った方々から考えるメリット・デメリットとなっております。
メリット
- 自分の好きな環境(国)で、好きなだけ働くことができる
- 日本からの理不尽なオーダーへの対応が少ない(無くはない)
- 職場が気に入らなければ同じ国で転職がしやすい
デメリット
- 収入が現地レベル
- 高いポジションに就くことが難しい
- 海外駐在者よりも下に見られることが多い
海外駐在員と現地採用ではどちらがトクか?
あなたが人生において何が重要か?
海外駐在員と現地採用者は待遇や環境が異なるため、一般的には見えない壁があります。海外駐在員からすると「その給料で将来どうするの?」と見下し、現地採用者は「会社の言いなりは大変だな!」と蔑み合っているような感じです。裏を返すとお互いの環境を羨ましく感じている部分があるとも言えます。
どちらが良いかはあなたが人生において何を重要と考えるかによります。海外駐在者は会社にフルコミットすることを求められる傾向が強いですが、現地採用者はそこまで求められることはありません。
また、海外駐在員経験者だってリストラ要因となりえますし、現地採用者が現地法人の責任者を任されることもよくあります。
まとめ
元海外駐在者の視点から海外駐在者、現地採用者の働き方、メリット・デメリットをまとめてみましたが、いかがでしたか?
個人的意見としては、もし会社から海外駐在者の打診があったならば、数年は大変な思いをする覚悟をする前提で受けることをオススメしますし、どうしても日本で働くことが嫌になったのであれば、多少給料が安くても現地採用で働くことを考えてみても良いと思います。
みなさんのワークスタイルの参考になれば幸いです。
海外では日本の書籍は高いので、ビジネスパーソンにとってKindleは必須アイテムです。